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												「水の夢・月夜(ツクヨ)見(ミ)」 
														 
														 月の光は生気に満ちている。 
														 
														私たちの躰は、その光を待つようにして癒しの状態に入る。そしてその光を浴びて、目醒め と共に黄泉(よみ)返る。 
														 
														月夜(つくよ)霊(み)は闇を司る神であり、深き沈黙(しじま)を支配する。人が自らの体の呼称に多くの月を持つことは、月による潮汐リズムに揺らぐ心と身体(からだ)を体感していたからであろう。 
														 
														しかし、いつの頃からか私達の五感は、単純にして明快なもの以外に反応しなくなってし まった。これが曾ては、闇と語らい静寂(せいじゃ く)を聴いた民族の末裔 かと思う。 
														 
														疲れた心と忙しい頭脳に手を差し延べ、煩悩地獄から救い出す手立てはある。 
														 
														 
														 
														  「水の夢・太極」 
														 
														 サイエンスの原義は「知ること」であり、同時に「分別する」ことを意味する。 
														 
														自然科学は自然界に混在するものを分別し、類別する。そして分け隔てたものの?(うだち)を高くし、相互の関係を希薄にしながら先鋭化して きた。 
														 
														斯(か)くして大本を忘れた、卑小な世界観が生まれるこ とになる。 
														 
														しかし視線を外に向ければ、私達を取り巻く世界はフラクタルに満ちていることに気付く。 そこには絶対存在は無く、全てが相対の内にある。 
														 
														それは存在する全てのものが、曾ては「一つ」であった証である。 
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