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												「水 の夢・神鳴(カミナリ)」 
														 
														 宇 宙はその全てがプラズマ状態にある。 
														 
														それ は地球を取り巻く電離層、その外側に位置する磁気圏、そして星空間にまで広がる。さらに太陽の表面や内部も例外ではない。 
														 
														そし て、この神鳴(プラズマ)が地球に生命を誕生させた。 
														 
														私達 が雷鳴を聞き、雷光を見る時、自らの初源を憶(おも)う所以であろう。 
														 
														大気 の中を走る天空から放たれた神の咆哮は、人間の創り出した全ての虚飾を剥ぎ取る。そこには丸裸の自分がいる。 
														 
														「水の夢・森羅(シンラ)」 
														 
														 私 達が心動かされる造形には、一つの理(ことわり)がある。 
														 
														部分 が全体の相似形を持つ形態をマンデルブロー集合体という。それは自己コピーの無限の繰り返しによって顕れる形である。雲の形や海岸線の形状、森と木の関係 など多くのものにこの集合は見られる。 
														 
														 自 然界のマンデルブロー集合が科学的(???)に(?)発見(??)される遙か昔、芸術家はそれを感じとり自らの作品に表現した。人を引き付けて止まない芸術に は、この形があるように思う。それは私達の心と深いところで繋がり、変幻自在な豊かな世界を見せてくれる。 
														 
														この 共鳴現象は、私達自身がマンデルブロー集合によって創られていることを意味する。 
														 
														「水 の夢・火(カ)水(ミ)」 
														 
														「神 は死んだ」ニーチェは言った。 
														 
														まさに二十世紀は「カミ」の居ない世紀であった。 
														 
														科学は万能にして絶対であった。私達はそれによって多くのものを手にし、それに倍するも のを失った。 
														 
														自然に手綱をつけ、意のままに引き廻した白日夢から目覚めた今、自然の呻きだけが聞こえ る。 
														 
														 心を静めて万物を見よう。「火(カ)」「水(ミ)」と語らい「土語」を聴こう。そこには人知を越 えた自然とつながる大生命がある。 
														 
														「水の夢・変化(へんげ)」 
														 
														 万物は流転する。 
														 
														天地開闢(かいびゃく)より永永として流れる刻(とき)は、山河を創り幾多の生命(いのち)を生んだ。 
														 
														一つの生命は天寿を生き、自然に還る。その生の終焉(おわり)がまた新たな始まりとなる。 
														 
														今、私達が生きていること、そして森羅万象を創る全てのものは、数えきれぬ生命(いのち)を受け継いだ「変化(へんげ)する存在」である。 | 
											 
										 
										
									 
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