営業時間:午前10:00 〜午後6:30
火(予約営業)・休廊:水曜


企画展

原 博史 展

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現象I 絹本、墨  80×160cm 2011
 




 
2012年1月7日(土)〜29日(日)


 10:00am〜6:30pm

 休 廊:火曜(予約営業)、水曜

 出 品:絹・手漉き和紙に墨を用いた
         ドローイング‥‥30余点


 トーク :「現代美術における中央と地方」

  ■ 日 時 :1月8日(日) 午後2時 〜
  ■ 参加費 :無料
  ■ 会 場 : あーとらんど ギャラリー

  松永 康(アート・コーディネーター)さん
  を迎えて、原 博史と対談を行いますので、
  お気軽にご出席下さい。

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11 当日は、多数ご出席いただき誠にありがとうございました。松永さんと原さんにレクチャーの要旨をいただきましたので、当日の写真と一緒に掲載いたします。


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■ 今回の個展を前にして文章を書いていた
  だきましたので、以下に紹介します。
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<現象>・水刻のドローイング
原 博史
私は、手漉き和紙と絹本に墨を用いたドローイング作品を制作している。制作に際て素材の美しさを損なわず生かすよう心がけている。私は四国・香川県で生まれ育ち、現在の住居とアトリエは、山紫水明、穏やかな気候の香川県山間部にある。
作品制作にはそうした環境からインスピレーションを得ることもある。
わたしは、10年ほど前に自己を見直すきっかけがあり、自分のそれまでの制作姿勢も見直した。かつて何のためらいもなく西欧画法の油彩による表現を模索していたこと、自分の表現の基となるアイデンティティーは紛れもなく日本人であることに由来し、かといって他のアイデンティティーを拒絶する意識もないことなど確認した。そして私はコンテンポラリーアートが帰属意識にとらわれず自由に表現世界の可能性を探り、人間個人の価値を尊ぶ表現であると考えている。以降、私の作品は、様々な線がリズミカルな筆跡で描かれ集積拡散を繰り返し、墨による繊細な濃淡でグラデーションを作り上げる表現へと変化した。絵画鑑賞において画面になにかしら「形」を見いだそうとすることが多いと思うが、私の作品においては、明確な形を見いだすのは困難であろう。私は、ドローイングという行為を通して、画面に現れる様々な現象を、人間存在や様々な事物、現象に問題に結びつけようと表現している。





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