1952年福井県生まれ。74年、多摩美術大学大学院美術研究科修了。在学中に駒井哲郎に銅版画を学び、棟方志功・池田満寿夫の推挽を得て作家活動を開始。75年、現代日本美術展ブリヂストン美術館賞受賞、76年、東京国際版画ビエンナーレ展(東京国立近代美術館)、81年、リュブリアナ国際版画ビエンナーレ展招待作品。89年より「箱」を主題に立体表現も展開。90年、文化庁派遣芸術家在外研修員として渡欧し六ヶ国を巡る。93年、来日したクリストよりオブジェ作品が高い評価を得るなど、わが国の銅版画とオブジェの分野における第一人者的存在。版画、油彩画、オブジェの他に写真、詩、美術評論も手がける。鋭い詩的感性と卓越した意匠性を駆使した作品は美術の分野において独自の位置を占めている。著書に『「モナ・リザ」ミステリー』(新潮社)『死のある風景』(久世光彦との共著・新潮社)他
パブリックコレクション
東京都現代美術館・ブリヂストン美術館・神奈川県立近代美術館・東京都美術館・埼玉県立近代美術館・栃木県立美術館・うらわ美術館・町田市立国際版画美術館・福井県立美術館・和歌山県立近代美術館・徳島県立近代美術館・宮崎県立美術館・熊本市現代美術館・大分県立芸術会館・渋谷区立松涛美術館・他
北川健次銅版画集の刊行(1994年?2006年)
1994 『正面の衣裳』(沖積舎・残部僅少)
1995 『サン・シュルピスの視えない庭園』
(ギャラリー池田美術刊・絶版)
2001 『サン・ミケーレの計測される翼』
(EDITION PRESS STUDIO刊)
2003 『ローマにおける僅か七ミリの受難』
(EDITION PRESS STUDIO刊・日本語版絶版)
2004 『反対称/鏡/蝶番?夢の通路VコOムDODATを
通りぬける試み』(EDITION PRESS STUDIO刊)
イメージの舞台となったパリに現存する150年
前の遺構・パサージュVERO-DODATにて作品
展示を行う。
2006 『NANTESに降る七月の雨』
(EDITION PRESS STUDIO刊)
2007 『Elementー回廊を逃れてゆくアポロニオスの円』
(EDITION PRESS STUDIO刊)
2008 『鏡面の詩学ージョン・フレミングの仮縫いされた肖像』
(EDITION PRESS STUDIO刊)