高橋 章プロフィールへ 高橋 章 略歴

1950 西宮市に生まれる
    写真家・新居義久氏に師事
    香川県をはじめ各市町村、企業の写真制作に携わる
    かたわら、絵画、彫刻、料理、風景など撮影を数多
    く手がけ、独自の世界を披露
1986 「高瀬町の文化財」(高瀬町教育委員会発行)
1989 建築設計事務所 ARK 作品集
    藤本良和石彫・石彫版画作品集
    丸亀市制90周年記念 ふるさとの古仏展 図録
1990 大西康彦彫刻集?
    市制100周年記念 松平家所蔵名宝展
    〜明公を偲んで〜(高松市美術館図録)
1991 猪熊弦一郎展(丸亀猪熊美術館)
    図録、開館ポスター、パンフ
1992 丸亀市ヒューマンライフ丸亀(58〜63 再編集号)
    明石朴景展(高松市美術館) 図録
    卆寿記念展「心友 イサム・ノグチとともに」
    (丸亀猪熊美術館) 図録
1993 藤島武二と9人の若き洋画家たち
    (丸亀猪熊美術館) 図録
    中川幸夫 はながらす展(ギャラリー無有) 図録
1994 収蔵品図録?(高松市美術館)
    キャンバスを超えた画家・猪熊弦一郎(四国新聞社)
    讃岐漆芸の美展(高松市美術館) 図録
    猪熊弦一郎遺作展 〜青春の軌跡〜
    (丸亀猪熊美術館) 図録
1995 スペイン現代美術(丸亀平井美術館) 開館カタログ製作
1996 イサム・ノグチと北大路魯山人展(セゾン美術館) 図録
    大西康彦 彫刻集?
1997 SDA コマーシャル部門 入選
    国民文化祭 香川の漆芸展(香川県文化会館) 図録
1998 香川県立高松工芸高等学校 所蔵品図録
    創立100周年記念 香川県立高松工芸高等学校の作家
    たち展(香川県文化会館) 図録
    香川の漆「王国の系譜」 本誌連載(四国新聞社)
1999 SDA 地区デザイン賞
    香川県 香川デジタル映像館Vol.3 讃岐紀行
    「ふるさとのご馳走」 CD-ROM
2000 鎌倉コレクション? 図録
    20世紀を生きたモダニスト 猪熊弦一郎展
    (東京ステーションギャラリー) 図録
2001 開館10周年記(丸亀猪熊美術館) 図録
2002 鎌倉コレクション? 図録
    イサム・ノグチ展(草月美術館) 図録
 高橋は、1950年に兵庫県に生まれ、現在丸亀を拠点に活動しています。彼は高校時代に写真部に入り、自画像シリーズの冊子を自費出版するほどまでに写真の世界にのめりこみ、卒業後は会社勤務に飽き足らず、半年でデザイン事務所(大阪)の写真スタジオの助手になります。1971年写真家・新居義久(前記事務所の写真スタジオの創立者、四国・丸亀で写真家として活躍)氏に請われて丸亀に転居し、本格的な写真の仕事をスタートしています。
 高橋は商業写真家として様々な経験を積み、30代前半に師匠からある食品メーカーの広告写真の仕事で一人前と認められ、その後、展覧会の案内状写真の撮影をきっかけとして、絵画、彫刻、工芸品などの公私にわたる美術館の収蔵品や、中川幸夫、イサム・ノグチ、猪熊弦一郎などを初めとする美術家の作品撮影の第一人者に登りつめます。そして彼は次のような写真に対する考え方にたどり着きます。
 「長い間写真をとっている中で、私自身が試されていることに気付いた。中川幸夫氏の独創的ないけばな、自由な発想で描かれた猪熊弦一郎氏の絵画やイサム・ノグチの力強い彫刻群、世界的に偉大な芸術家たちの数々の作品には、とぎすまされた品格がある。それらの作品群を撮影するときにその品格がそこなわれないように写しとることが至難の技なのである。『よく見る』それは写真の品格を高めることであり、常に注意、努力することが必要なのである。」
 このように語る高橋にとって、写真とは依頼される対象としての仕事、すなわち試されている自分の存在を意識することによって成り立つ仕事でした。彼の表現する「よく見る」こととは、制作者自身の生き方の本質・全体像を見極めることです。このような姿勢を持つ写真家としての仕事は、自分自身の生き方の本質・全体像を掘り下げ、より深い所を開拓していく精神がなければ成り立ちません。それは「試されている自分」の土台に「試している私」というより大きな存在を営々と築き続ける仕事に他なりません。それを高橋は初めての写真による今回の個展「樹」のエピソードとして、次のように表現しています。
 「日々何げもなく眼にする日常の中で、興味をそそられるものがある。『樹(じゅ)』悠々と年月を積み重ねながら生きている生命にカメラを向けた。力強く楽しく美しく生きているその樹をとることで、試されている自分ではなく、試している私がいる。」
 これまでの仕事で様々眼にしてきた「崩れかけている讃岐の風景を残したい」という強い気持ちが今回の写真に結実しています。「樹」を見て受けた感動、その時の気持ちを撮影方法を変えて樹に託しています。

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