塩崎淳子 略歴

   横浜に生まれる
1998 東京芸術大学大学院修修了
1999 銅版画をはじめる
2000 「第1回チンタオ国際版画ビエンナーレ」中国
2001 「国際版画EXLIBRISトリエンナーレ」ポーランド
2002 「国際版画トリエンナーレ」チェコ
2003 「第77回国展」日本
2004 「台日蔵書票交流展」
     「国際版画exlibris展」ポーランド
     「新孔版画協会展」
2005 「国際小品版画ビエンナーレ」ルーマニア

個展
2002 ギャラリーポルトデザール 東京
2003年・2006年  あーとらんどギャラリー 香川
2007年  ギャラリー愚怜 東京

グループ展
1999年〜毎年出品  「銅夢版画展」
ギャラリーポルトデザール、あーとらんどギャラリー、すどう美術館、地球堂ギャラリー、等。

 塩崎淳子は、1970年に横浜で生まれ、現在東京を拠点に活動しています。彼女は大学在学中に日本画を学び、大学院では仏画の模写や絹本、巻本など古画の修復に関研究を中心に行ってきました。しかし、日本画の伝統的な世界では自分の思うような表現ができないことを感じ、99年から銅版画を始めることになります。

 塩崎が銅版画の世界に入る直接的なきっかけには、古画の研究を通じた密教系の仏画との出合いがありました。もともと人物表現に興味を持っていた彼女にとって当初は描くモチーフとして仏像が格好の対象でしたが、その後次第に仏画の世界へとへ移り、そこに密教系の「線のうつくしさ」を発見します。「銅版画が自在な線の表現が可能であることに強く魅力を感じる。」という彼女にとって、日本画の技法の不自由さや表現上の特質が日本画の世界を離れるきっかけを作ったのは当然であったのかも知れません。

 「美しき仏画にはすごく官能性がある」‥‥‥塩崎は仏画の線のうつくしさにとりつかれて次第に官能的な世界に導かれていきます。「エロスの歓喜、性愛に耽溺する人間の弱々しくも妖しくゆらめく姿を表現したい。あくまでも銅版の線の美しさを損なわず、そこに静かな生命感が漂うことが理想です。」と語る塩崎にとって、線が閉じると形を成すように、「エロス」の線を紡ぎ出すことによって「生命」という繭の形を浮かび上がらせる‥‥‥塩崎はこのような創造の世界へ歩みをすすめているようです。そしてその創造の源泉には、「『開かれた線』としてエロスそのものが成り立つ」という究極的な「線の表情」への絶対的な欲求があるのかも知れません。

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