細見博子 展
会期/2011年3月6日(日)〜27日(日)
10:00am〜6:30pm 休廊:火曜(予約営業)、水曜
会場/あーとらんど ギャラリー
出品/金属とガラスを組み合わせたオブジェ‥‥ 約60点
あーとらんど ギャラリーでは、金属とガラスを組み合わせたユーモラスな動物のオ
ブジェを中心とした個展を全国的に展開をしている細見博子の作品展を開催致します。
彼女は1967年に大阪府に生まれ、現在岡山を拠点に活動しています。あーとらんどギ
ャラリーで初めて開催する今展では、独自の世界観で作り続けている蛙と鳥の作品を
中心にしたオブジェ約60点を出品致します。
細見のオブジェは、金属とガラスの組合わせで製作されているのが大きな特徴です。
金属には比較的低温度で溶ける錫合金が使用され、ハンダゴテによる造形作業で、様々
なパーツ作りからオブジェ全体まで、全て手作業で行われます。一方ガラスには、吹き
ガラスの技法とソリッドワークで作ったガラスを組み合わせ、これも自作します。
細見はこれらの素材を使った自らの創造世界を三つのキーワードで解説しています。
造形の基本方針は「生命の系譜」。発生から成長の過程で様々に変化する自然界の生命
のように、自分だけの世界観による生命の系譜を表現します。その発想方法は「日常の
中の発見」にあり、日常生活の経験を如何に造形に結びつけるか、想像力が重要だとい
う。表現方法は、「抽象の中の具象」。全体は抽象的に作るが、主張したい部分は変形
や誇張を加えた具象にし、また、素材をガラスに置き換えて、金属とガラスの総体
の造形バランスを計ることに全神経を注ぎます。
細見の創造するオブジェの世界では、彼女の生み出す独自のユーモアのセンスが主役
を担い、あたかもその世界の生命維持エネルギーの源になっているようです。案内状に
掲載しているカエルを背負った鳥は、鶏冠に赤いガラスの金魚を載せて観者にユーモア
の罠をかけています。タイトルの「我的動物楽園世界」に使われている「我的」という
大陸的、中性的な発想の言葉遣いは、「私的」という島国的、女性的な発想の言葉遣い
の背後にある繊細な心情をカラカラと笑い飛ばす、細見ワールドの架空の中心に座った
作者がいるのを感じるのではないでしょうか。
今展では、錫合金をハンダゴテで溶かして自由な造形を楽しみ、できた作品を額に入
れて持ち帰っていただくワークショップ(詳細は下記参照)を行います。溶かした金属
を落下させて落ちた瞬間に固まった小さな塊を組み合わせるという、日常余り体験する
ことのできないこの機会を是非ご利用下さい。今展では火曜日は営業しておりますので、お見逃しないようご案内申し上げます。
敬具
<<ワークショップ>> 金属を溶かして自由に造形を作ろう!!
金属を溶かす、溶けた金属が固まる。日常ではあまり体験できない
作業を楽しみながらの作品づくり。この機会に、是非ご参加下さい。
出来た作品は額に入れてお持ち帰りいただきます。事前にご予約下
さい。
■ 日 時 : 3月6日(日) 午後2時 より
■ 会 場 : あーとらんど ギャラリー TEL 24-0927
■ 参加費用 : 2,500円(材料代含む)
以上
(文責:山下高志)
1. 2011-01-24 本文改訂
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