む・す・ぶ 展 -ガラス-
会期/2010年7月11日(日)〜8月5日(木)
10:00am〜6:30pm
休廊:毎週火(注1)・水曜日
(注1)火曜は電話予約で営業致します。
会場/あーとらんど ギャラリー
出品/ガラス作品‥‥約100点
あーとらんど ギャラリーでは、今年から新たに立ち上げる「む・す・ぶ 展」
を開催致します。今回は20名のガラス作家の様々な技法で制作された作品
を約100点出品致します。
出品者は、小樽の浅原千代治さんとその工房作家を筆頭に、東京、埼玉、
神奈川、石川、愛知、京都、広島、香川を拠点に活躍する若手からベテラン
までの作家たちで、豪華な供宴になります。制作方法は、吹きガラス、カッ
トグラス、とんぼ玉など馴染みのある技法に加え、サンドブラスト(砂など
の研磨材吹付け加工法)、グラスフュージング(加熱溶着法)、グラスリッチェン(ダイヤモンドポイント彫り)パート・ド・ヴェール(ガラス鋳型練り粉技法)等、聞き慣れない技法も使われています。
展覧会の名称「む・す・ぶ」は、「枝を結ぶ」,「水を結ぶ」など万葉集に
多く詠まれている「結ぶ」という古来から続く言葉です。
命を 幸く良けむと 石(いわ)走る 垂水の水を むすびて飲みつ
作者不詳 巻七・一一四二
この「結ぶ」の言葉は、「む・す・ぶ」の文字が繋がり「むすぶ」の言葉
が生まれるように、ガラス作家の心の様々な思いが結ばれるとき、作り手は
形を手にし、受け手は形を目にします。その形を介して魂の響きが作り手と
受け手を互に結ぶとき、「む・す・ぶ」は、作り手の発想の原点になり、受
け手の味わいの拠り所になります。
魂の扉を叩く音が結ばれる展覧会になればと願いつつ、ご案内申し上げます。
敬具
(文責:山下高志)
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