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永岡かずみ 展   プレスリリース(2010)



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 ■ 永岡かずみ(ながおかかずみ) 略歴

 岡山市生まれ
 2000年 高知大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術
      教育専修(彫刻)修了

 個展 
 2002年 「爽風」(エスプリ・ヌーボー/岡山)
 2004年 「テラコッタの世界」(アトリエ倫加/高知)
 2006年 「うつろう時間」(space461/広島)
      「空色」(Art Box SARASA/岡山)
 2007年 「雲のある場所」(Art Box SARASA/岡山)

 主なグループ展
 2006年 「コラボレーションポエム2006」
      (岡山県天神山文化プラザ/岡山)
 2007年 「クロスロード—共鳴する美術—」
      (倉敷市立美術館/岡山)
 2009年-2010年
      「アートの今・岡山2009」
      ( 岡山県天神山文化プラザ//高梁市歴史
       美術館/奈義町現代美術館/岡山)

                       以上

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          永岡かずみ
         
      会期/2010年2月25日(木)〜3月9日(火)
         10:00am〜6:30pm 休廊:3/3(水)
      会場/あーとらんど ギャラリー 
      出品/テラコッタによる彫刻‥‥ 10余点

あーとらんど ギャラリーでは、人と自然の交感を主要なテーマとしてテラコッ
タ(素焼き)彫刻を制作している岡山県総社市在住の若手彫刻家、永岡かずみ
の 初個展を開催致します。
永岡は高知大学教育学部特設美術課程と同大学院で彫刻を学び、在学中に高知
県展 に入選するなど早くから才能を開花させています。現在は地元で粘土の塑
像を低温 度で焼成するテラコッタ彫刻を制作し、主に関西を中心に個展やグル
ープ展で活躍 をしています。最近の個展は、アトリエ倫加(高知、2004)や
space461(広 島、2006)、Art Box SARASA(岡山、2007)などで行い、
グループ展は、岡 山県天神山文化プラザ(岡山、2006)や倉敷市立美術館
(岡山、2007)、高梁市歴史美術館・奈義町現代美術館ほか(岡山、2009-
10)に参加しています。

永岡が創り出すテラコッタ(terra cotta)は、主に心象風景を形にしています。
日々の暮らしの中で心に映る季節や時の移り変わりが、空・雲・光・風などの
自然の風景から着想したイメージに折り重なりながら、次第に浮かび上がって
くる形の断片を、ポーズ(仕草)や衣服として造形した人物像や詩情あふれる
風景の作品に託します。
テラコッタは日本の埴輪などのように、鉄分を多く含む粘土を焼成するため生
地が赤味を帯びますが、永岡は焼成前に顔料を混ぜた泥絵の具で化粧仕上げを
施すことによって、赤い生地と淡い色彩の柔らかなコントラストを醸し出しま
す。
永岡の制作の中心になっている人物像は、この柔らかなコントラストの特徴が
ふくよかな形態と相まって、どこか心を和ませる雰囲気を紡ぎ出しています。
例えば、「風映る 2008」の作品 では、爽やかな風を受ける女性の愛らしい祈
るようなポーズ(仕草)が肌の赤や袖の黄やスカ ートの青と調和して清々しさ
を一層引き立てているのを感じます。一方、永岡の風景の作品は、 詩や短歌
や俳句などの言葉の形式に似た、いわば「土の詩」と呼べるような作品です。
例えば、「道標 2008」は四角い大地に梯子を掛けて三日月までの階段をしつ
らえた作品で、心の片隅にある夢の欠片のような雰囲気を見せています。
永岡がこのような人物や風景の作品を制作するためにテラコッタを選んだ主な
理由は、焼く温 度が低いために「乾燥した粘土」よりは堅く「焼きしめた陶
器」程は堅くないという「双方を移ろう曖昧さ」が、柔らかな色彩と手を結ぶ
ときに浮かび上がってくるあわいの妙を必要とし たからではないかと考えられ
ます。永岡の形の創作の原点にあるこの「移ろう心情」は、どこか現代人の忘
れかけた風情や趣という心の糧を呼び覚ましているような気がしてなりません。

今展では人物像を中心として心象風景を形にした作品10 余点を、雲と花で構
成した作品を使って空間全体を演出する予定です。 その主役となる人物像の
一つである「再生」という案内状掲載の作品(高さ36cm 2009年)は、手に
持つ花の蕾を見つめる少女像です。上瞼を浮き上がらせて視線を強調し、唇を
精緻に造形して蕾に話しかける仕草に強いリアリティを持たせ、肌の赤みやド
レスの柔らかな青さと相まって、見つめられる「蕾の再生」と見つめる少女と
いう人間の「心の再生」を 詩(うた)う人物像です。
今展は、このような人物像と雲と花の空間構成の作品との演出による相乗効果
によって、作品単体では目に映りにくい作品の風情や趣をに引き出してくれる
会場構成になると思われ ます。是非多くの方にご高覧いただきますようご案内
申し上げます。

                                 敬具

                          (文責:山下高志

 



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