会期/2008年 6月15日(日)〜 6月29日(日)
11:00am〜7:00pm 休廊:6/18(水),25(水)
会場/あーとらんど ギャラリー
出品/版画、ドローイング‥‥‥約 20 点
あーとらんどギャラリーでは、筆塚稔尚さんの版画とドローイングの展覧会
を開催いたします。筆塚さんは、1957年に香川県で生まれ、現在東京を拠点
に活動しています。今回の個展に際して、作家の自身の文章「個展に寄せて」
を書いていただきましたので、以下に紹介i致します。
「筆塚稔尚個展に寄せて」〜心の水平線〜 (文:筆塚稔尚)
「むらぎも」とは心の枕詞。
こころとは常に揺らぎ、時には優しく激しく現れる。
時には人を傷つけ、傷つけられたと感じるもの。そしてその心は新たな
意思として表れ、影響を受けて心に刺さる気持ちのかたち。
そんな心の揺らぎをあえて形にし、自分と向き合うイコンを作ってみた
かった。
心は常に揺れ、動き、とどまらない。意識しようと無視しようと、僕は
静と動、右と左の間で毎日を生きているのだ。
そう考えると「純粋」と言い生きることのむなしさが、この胸のつかえ
を解き放ってくれる。
純粋とは選び、混ぜ合わせ、擦り合わせ、そして重ねあわせる心の強い
意志なのだと。
今回の個展では、そんな心の水平線をテーマに制作した作品を中心に展
示します。 (以上)
今回の展覧会では、新作の版画とドローイングに展開した作品を約20点出
品致します。毎回の個展で新たな展開を見せる筆塚さんの制作活動について、
これまで知り得なかった「作品の源泉にある秘密」の一端が、今回の個展とト
ークを通して具体的なイメージとして見えてくるのではないでしょうか?是非
ご期待いただききますようご案内申し上げます。
尚、下記の「美術ノート」を開催しますので、多くの方にご参加いただきま
すようご案内申し上げます。
敬具
■〈美術ノート〉 筆塚さんとトーク
「イマジネーションとイメージの間で」Vol.3
日 時 : 6月15日(日) 午後2時 〜
会 場 : あーとらんど ギャラリー(TEL0877-24-0927)
入 場 : 無料
トークのきっかけは、「美術史の隙間から〜薔薇の画家ル
ドゥーテ
の解剖」から
1. 美術史の隙間から〜薔薇の画家ルドゥーテを解剖する。
NHKで先ごろ放送された「迷宮美術館」から、19世紀フランス
薔薇の画家として知られるルドゥーテの作品とその時代の美術を、N
HKに資料提供した筆塚が、改めてDVDを使って独自の視点でより
深く解剖します。
そこから美術の解説書からは見えてこない時代と表現のかかわりを覗
いてみましょう。
2. 筆塚が作品を自ら解説しながら、作家の視点で見つめているもの
を語ります。
以上
(文責:山下高志)