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企画展 >青木野枝展
青木野枝
プレスリリース(2007年)


Tateyama-I(2007- 2)
steel (CORTEN),bronze h.17.0×w.18.0×d.14.0cm 2007

青木野枝 AOKI Noe 略歴
1958 東京に生まれる、2006現在 東京在住
1981 武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業
1983 武蔵野美術大学大学院造形研究科(彫刻コース)修了
1997 第9回倫雅美術奨励賞(創作部門)受賞
2000 平成11年度(第50回)芸術選奨文部大臣新人賞受賞
2003 第33回中原悌二郎賞優秀賞受賞
    第20回記念 現代日本彫刻展下関市立美術館(植木茂
    記念)賞受賞                 

<主な個展>
1995 「近作展-19 青木野枝」国立国際美術館(大阪)
1999 GALERIE BHAK(ソウル、韓国)
2000 <青木野枝展-軽やかな、鉄の森>目黒区美術館(東京)
2001 Gallery Article(ケルン)、Keumsan Gallery
   (ソウル、韓国)
2003 「熊と鮭に」国際芸術センター青森
2004 「空の水」入善町下山芸術の森 発電所美術館(富山)
2007 「Embracing Lights:iron(光を内包する:鉄)」
   ヘイリー芸術村(パジュ、韓国)
   「空の水」府中市美術館

<主なグループ展>
1986「現代日本の美術3戦後生まれの作家たち」宮城県
   美術館(仙台)
1992「語り出す鉄たち一今日の金属彫刻から」東京都美術館
1996「第6回富山国際現代美術展」富山県立近代美術館
1998「インサイド/アウトサイドー日本現代彫刻の8人」
   新潟県立近代美術館
1999「第5回瀬戸田ビエンナーレ」広島県瀬戸田町
    開館10周年記念「世界を編む」横浜美術館
2002「美術の力?時代を拓く7作家」兵庫県立美術館(兵庫)
   「TRACES, IMPRINTS AND TALES」日本現代美術展
   (フィンランド)
2003 KIAF韓国国際アートフェア(ソウル)
   「越後妻有アートトリエンナーレ2003」新潟県越後
   妻有(2006)
2006 <縄文と現代〜2つの時代をつなぐ「かたち」と
   「こころ」> 青森県立美術館

<主なコレクション>
 宇都宮美術館、大分市美術館、霧島アートの森美術館(鹿児
 島)、近畿日本、鉄道株式会社(大阪)、国際芸術センター
 青森、国立国語研究所(立川)、国立国際美術館(大阪)、
 (株)資生堂、瀬戸田町(広島県)、千葉市、豊田市美術館 中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館、名古屋市美術館、新潟県
 立近代美術館、文化庁、広島市現代美術館、目黒区美術館
                         以上

 
青木野枝展

     会期/2007年 10月18日(日)〜 30日(日)
     11:00am〜7:00pm 休廊:9/19(水),26(水)
     会場/あーとらんど ギャラリー 
     出品/版画、彫刻、ドローイング、コラージュ‥‥ 約25点



 あーとらんど ギャラリーでは、99年、2000年および2001年に続いて、青木野枝さんの平面作品と彫刻小品の展覧会を開催致します。青木さんは、1958年に東京に生まれ、現在東京を拠点に活動。鉄の厚板を溶接機で棒状や輪の形に溶断した状態のものを素材として作品を制作する彫刻家として知られています。

 青木さんは版画をはじめ、ドローイングやコラージュなどの平面作品にも意欲的に取り組んでいます。今年4月に韓国ヘイリー芸術村で開催された彫刻と平面作品の大規模な個展を目の前に控えながらも、今回出品する新作銅版画を制作。大作2点、小品12点からなる「水天」シリーズは、青木さんにとって最も馴染みのある金属による2次元の彫刻と呼べるかもしれません。立体としての形を表現したものと、その立体が設置された空間で醸し出す雰囲気を描いたものがセットになり、一枚一枚が独立した作品というより、表現しようとする全体のイメージを構成する素材のようで、壁面にぐるりと一周するように展示すると、その空間全体に一つの大きな彫刻作品のイメージが立ち上がってくるからです。

 青木さんのこのような版画の特徴は、次のような言葉に現れています。
「完成度を追求していくと何か大事なものが失われるような気がするので(……)できれば混沌としたものは版画に出していくという感じ」*1)
混沌が調和(完成)を産み出す源泉だと考えると、青木さんの版画制作の方向の一端が見えてくるようです。青木さんのこのような考え方は、彫刻作品の制作にも通じているようで、次のように表現しています。
 「私は彫刻を作っているときも完成図が全部頭の中にあって、そこに持っていくというよりは、ある程度溶断とか切るところで努力しておいて、持っていって組み立てる時の着地点は凄く広くて、このマルがここにあろうと、そこにあろうがそんなに変わらないという状況で作っていくんですね、(……)」*2)青木さんは、独立し完成した量塊という絶対・永遠の存在を作るのではなく、溶断という方法によって混沌状態に引き戻された鉄の素材を空気、光、空間の中に投入しながら、混沌という自らが移ろい行く空の世界を現前する、これが青木さんの目指す彫刻の姿ではないでしょうか。

 青木さんが昨年彫刻制作の今後を語った言葉を紹介しておきます。
「最近気になっているのは空気に含まれているいろいろなものたちです。目には見えないけれど確実にそこにあるもの。それは私のまわりにあり、私の内部にある。そんな私がつくるものは、顕微鏡で見る世界、あるいは天体望遠鏡で見る世界のようになっていく。」*3)
           
 今回の展覧展では、大作2点、小品12点からなる新作版画「水天」シリーズを中心に、立山シリーズの彫刻小品、ドローイングおよびコラージュを加えて約25点出品致します。是非ご高覧頂きますようご案内申し上げます。
                              敬具 
出典
*1)「ギャラリー2007 Vol.7」(j株式会社ギャラリーステーション)   21頁
*2)同上書23頁
*3)Sun, 30 Apr 2006電子メール「ハシモトアートオフィスから青木   野枝、真島直子、山本糾についてのお知らせ」(ハシモトアート
   オフィス橋本かがり)  
                           
                       (文責:山下高志)




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