「兎と鬼17」
墨、顔料、膠/和紙 13×5.5cm 2000
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■ 乗松直子 NORIMATSU Naoko 略歴
1975 神奈川県横浜市生まれ
1994 吉祥女子高等学校普通科芸術コース(美術)卒業
1998 多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
映画『白痴』(監督・手塚倣)に
絵画担当・恒松正敏の助手として参加
1999 日本画制作に従事
2000 (以降 01,03,04,06年)
T-BOX(東京)にて個展
2002 ギャラリー針ケ谷(東京)にてグループ展
『小さい小さい絵展』
2005 ギャラリーアルトラ(金沢)にて個展
以上
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会期/2007年2月15日(木)〜26日(月)
11:00am〜7:00pm 休廊:2/21(水)
会場/あーとらんど ギャラリー 半地下ギャラリー
出品/日本画(岩絵具、墨、膠/麻紙など)‥‥ 約25点
■ 作家在廊日 2月15日(木)
あーとらんど ギャラリーでは、乗松さんの日本画の展覧会を開催します。乗松さんは1975年に横浜に生まれ、現在東京を拠点に活動しています。
乗松さんは98年に映画『白痴』(監督・手塚眞)に絵画担当・恒松正敏の助手として参加されました。その時の経験が大きな滋養となって「異形のものたち」への想いを深め、その後の作品制作の要となる「兎と鬼」の主題を展開するようになります。描き進めるうちに「兎」は自らの姿を投影するようになり、「鬼」は自分を取り巻く人間と社会に変貌していきます。そのような想いを乗松さんは次のように記されています。
今も昔も、お伽話の中にも現実にも、すべてのものがこの世に生きている限り、どこにでも密かに存在している「異形のものたち」の繋がり。この世では決して結ばれない彼等は、生まれては死に、時を越えて、また別の世界に生まれ迷うことを永遠に繰り返す。
男にも女にも、他人にも自身の中にも、時として見え隠れするその繋 がりは、たとえ小さくてもそれを捉えた者が思わず自分の懐に入れてしまいたくなるような魅力と愛情を併せ持つ。
私はそんな絵を描いていきたい。
(以上)
今回の展覧会では、「兎と鬼」を描いた日本画小品シリーズを中心に、8号サイズ位までの作品も加えて約25点出品致します。乗松さんが現実には見えない「異形のものたち」の姿をどのような形、色彩、絵肌で表現されているか、彼女自身に適した広さのような小さな空間を、隅々まで探訪していただきますようご案内申し上げます。
尚、作家は、15日午後に在廊予定ですので、是非多くの方にご来廊いただきますようご案内申し上げます。
敬具
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