蔦の絡まる教会
238×165mm エングレーヴィング 2001年
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■ 門坂 流 Kadosaka Ryu 略歴
1948 京都に生まれる
1968 東京芸術大学油絵科入学
1973 鉛筆・ペン画で創作活動を始め、主に書籍の
装幀や雑誌の挿絵などグラフィック関係の仕事に
おいて、ドローイング作品を発表する。
1985 この頃から、銅版画による線の表現に惹かれ、
エングレーヴィングの技法を研究。
1988 ドローイング集『風力の学派』(ぎょうせい)刊行
1990 『ビュランによる色彩銅版画集 水の光景』
(ぎょうせい)刊行
1999 朝日新聞朝刊小説「百年の預言」の挿絵を担当、
翌年記念画集を朝日新聞社より発行。
2003 小池真理子・著、門坂流・画、掌篇小説集
『一角獣』角川書店
2004 町田国際版画美術館 水のシリーズ全16点 買上
■ 主なグループ展
1989 「現代ビュラン作家展」ギャラリースペース21(東京)
1991 「水のアラベスク」目黒区美術館(東京)
2000 「みどり、自然、木々への憧れ展」長野県伊那文化会館
「WATER-イラストレーターワーク」
黒部市美術館、富山
2001 「門坂流+ヘルガ・フィリップ 二人展」
ヴィトゲンシュタインハウス(ウィーン)
2002 「線の迷宮-細密版画の魅力」目黒区美術館(東京)
2003 「NICAF」展 東京国際フォーラム(東京)
2005 「新収蔵展」 町田国際版画美術館(東京)
2005 「アートフェア東京」東京国際フォーラム
2006「門坂流・渡辺千尋二人展」 タイピント画廊(長崎)
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会期/2006年 9月2日(土)〜9月24日(日)
11:00am〜8:00pm(土・日・祝 6:00pm)
休廊:9/6(水),12(火),13(水),20(水)
会場/あーとらんど ギャラリー 1F絵画ギャラリー
出品/ペン画、水彩画、銅版画‥‥ 約30点
あーとらんどギャラリーでは、門坂 流さんのペン画、水彩画および銅版画の展覧会を開催いたします。門坂さんは、1948年に京都で生まれ、現在東京を拠点に活動しています。今回の個展に際して、作家の自身の文章「印刷媒体での仕事」を書いていただきましたので、以下に紹介します。
「印刷媒体での仕事」 (文:門坂 流)
今回は『版画芸術』に掲載された銅版画を中心に、私が作家としての出発点になった、印刷媒体(書籍・新聞・雑誌)での仕事を観てもらいたいと思います。
『ワンダーランド』という若者向けの雑誌で、片岡義男氏の「ロンサムカウボーイ」という小説の挿絵を鉛筆画で描いたのが最初の仕事で、その雑誌がオフセット印刷から活版に変わった事で鉛筆画からペン画に変更しました。
それから15年、ほとんどペン画を中心に描き続け、その集大成が「風力の学派」という画集に結実しました。その3年くらい前から友人から勧められエングレーヴィングという直彫りの銅版画を始めました。それが私の表現の世界を深めてくれるメディアだと確信し、依頼された仕事ではない表現はほとんど銅版画で製作し続け今に至っています。
今は依頼された仕事でも、銅版画のドライポイントという技法で制作するように心掛けています。実際に使用された印刷物とその原画や版画を観てもらうことで私の仕事を理解をしていただければ幸いです。
今回の展覧会では、昨年展開できなかった門坂さんの仕事の全体像をペン画、水彩画、および銅版画作品約30点で概観していただきます。是非ご期待ください。
尚、下記の期日に作家が在廊します。きさくなお人柄ですので、是非とも多くの方に作家との交流を楽しんでいただきますようご案内申し上げます。 敬具
■作家在廊日
9月2日(土)および3日(日)
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