中山ダイスケ rainbow seeds 2006
アクリル、麻 91×72.5cm 2006
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中山ダイスケ 展
会期/2006年 4月22日(土)〜5月14日(日)
11:00am〜8:00pm(土・日6:00pm)
休廊:3/28(火),29(水),4/5(水),11(火),12(水)
会場/あーとらんど ギャラリー
出品/ドローイング‥‥ 約20点
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あーとらんどギャラリーでは、中山ダイスケさんの平面作品の展覧会を開催致します。中山さんは、1968年に香川県で生まれ、現在東京を拠点に活動しています。今回の個展に向けて作家の自身のコメントを書いていただきましたので、以下に紹介致します。
「beyond the door」 (文:中山ダイスケ)
毎日ニュースをみていると、残虐な事件や事故、醜い争いや自然災 害などなど、この「世界」は未来への不安でいっぱいです。。。。と、これは本当に日々感じていることなのですが、例えばこのように、私たちは日頃から簡単に、そして便宜的に「世界」を口にします。
ニュースの中の「世界」が真実か虚構か? なんてことは、ここでは 関係ありません。ただ自分がうっすらと輪郭を感じる取ることのできる「世界」と、広く大きく漠然とした「世界」という存在との境界がよく解らないのです。
今展のテーマをという事で、少しのあいだ考え込んでしまったのですが、常々その時点での違和感が必然的に展覧会のテーマとなるので、あえて言うならそんなモヤモヤした「世界」の境界が今展のテーマです。
絵を描いている時間は、僕もある種の「世界」に属していることを強 く自覚することができます。ぼんやりと輪郭や境界も見えています。そ の「世界」がいわゆる「自分だけの世界」であれば話は簡単なのですが、そこにはいつも自分以外の誰か、大勢の(あなた)が存在しています。それが深く深くぼやけていて、自分だけの力で輪郭を掴むことができないのは、きっとその「世界」が、確実に誰か(あなた)と共有されているという感覚に支配されているからではないでしょうか。
ニュースの中の「世界」に映る人々と自分の差別化は、簡単にテレビの前でできますが、自分が感じる「世界」のなかにいる(あなた)と自分を切り離す事はできません。
また、僕が感じる「世界」に(あなた)が認識できている限り、僕の「世界」は僕だけの「世界」でもありません。
輪郭も境界もあいまいで、いつも僕を思い悩ませる居心地の悪い「世 界」。例えばここにドアがあったとしたら、僕はドアを開けて向こう側 ??へ逃げ出すことができるでしょうか。 以上
今回の展覧会では、「beyond the door」というテーマをベースに製作されたアクリル、油彩、およびドローイングの作品を100号の大作から小品まで約20点出品致します。中山さんの新たな世界を是非お楽しみ下さい。
尚、下記の企画展講座を開催しますので、是非多くの方にご参加いただきますようご案内申し上げます。 敬具
企画展講座参加者募集中!
『ダイスケとトーク』
■ 日 時:4月22日(土) 午後 6:30 〜
■ 会 場:あーとらんどギャラリー
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