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白川雅啓
■ 白川雅啓 略歴
1950 神奈川県生まれ
1976 英国国際版画ビエンナーレ展('79)
スイス国際版画トリエンナーレ展
1977 リュブリアナ国際版画ビエンナーレ
1989 Exposition International
《petit forma de papier》('91 '93 )
1997 昭和シェル石油現代美術展 奨励賞
SALON GRANDS ET JEUNES D'AUJOUR D'HUI
('98 '00 '02 '03 )
2001 NAU21世紀美術連立展( '02 '03 '04 )
2003 ピョンテク(平澤)国際アートフェスティバル
2004 釜山国際版画祭 招待
他、個展・グループ展多数
■ コレクション
オリンパス光学工業(株)、
STI Corporation Sdn. Berhad、
PETRA Corporation、
フェリシモ アーカイブ ミュージアム 、
フェリシモ ミュージアム 、Musee du Petit Format
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白川雅啓展
会期/2004年 9月4日(土)〜9月26日(日)
午前11時〜午後8時 (土・日午後6時) 水曜と第2+4火曜休廊
会場/あーとらんど ギャラリー
出品/ドローイング‥‥約20点
あーとらんど ギャラリーでは、白川雅啓さんのドローイングの展覧会を開催いたします。当ギャラリーでは95年、98年に続く3回目の個展。白川さんは1950年に神奈川県で生まれ、現在東京を拠点に活動しています。
今回の個展に際して白川さん自身の個展への思いを書いて書いていただきましたので、以下に紹介します。
=個展に寄せて= 白川雅啓
PERCEPTION(パーセプション)
知覚=感覚器官が外界の対象を意識する作用、人間の「自然な感覚」のことであり、私の一貫した創作のテーマです。
私は自然=日常であると考えています。制作の素材は主に紙を使用し、日常空間との対話を、あらゆる色材を用いて試みています。
「紙」も「色」も自然の要素の一つであり、「紙」や「色」の空間性にも興味があります。私の表現する作品は、知覚認識する「自然」の痕跡を留めているにすぎませんが、その事により、日常[知覚]を再認識し「自然」の持つエネルギーを感ずる事ができます。又それらを設置する空間や状況も大きな要素となり、対峙する、私や観賞者又観照者とのエネルギーの交感が生れます。
漠然と日常の中に佇むよりも、何か媒体を通す事により(私の場合は主に紙ですが)、より鋭敏な感覚が出て来ると考えています。その媒体(紙)に染料、顔料、アクリル、パステル等の色材を用いて、自然(日常や空間性)をフロッタージュ(写し取る事)して行きます。その大胆さや、繊細さが一つの緊張感(エネルギー)として定着されます。
大いなる自然の宇宙観の内で極めて小さい個の創造のエネルギーが「自然」と対峙、拮抗していると感じられた時、作品は、はじめて自立した存在としてその空間に新たなエネルギーを感じさせてくれます。「自然」から受けたエネルギーと、人為的な「自然感」としてのエネルギーが対峙する事により、大きな未知のエネルギーが、作品の創り手と受け手の間に生まれる事を期待しております。
近年野外美術展や空間造形などでインスタレーション作品(架設による装置的な作品)なども手掛ける様になり、素材や要素の巾も少しずつ広がりを見せています。しかし自然(日常)や自然(宇宙観的空間性)とのエネルギーの交感は変わりません。新たな表現を模索している毎日です。その作品の一端をご高覧戴き時間と空間を共有し、コミュニケートできる素材となれば幸いです。(以上)
今回の展覧会では、紙に染料、顔料、アクリル、パステル等の色材を用いて、自然をフロッタージュ(写し取る事)した作品を20余点出品いたします。
尚、下記の企画展講座を開催しますので、是非多くの方にご参加いただきますようご案内申し上げます。
企画展講座‥‥『自然を体感する(絵画)』
〜和紙で自然を写し取ろう〜
色紙大の和紙を使用し、染料やパステルで日常の時間や空間を
フロッタージュ(写し取り)してみましょう。出来上がった作
品はお持帰りいただきます。
日 時 : 9月5日(日)午後 2:00〜4:00
講 師 : 白川雅啓
募集人数 : 約20名
参加費用 : 2,000円(材料代含む)
申込締切 : 9月4日(土)まで
会場及び : あーとらんどギャラリー
申込先 (TEL0877-24-0927)
以上 |
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