2015年10月25日(日)〜11月12日(木)
10:00am〜6:30pm
火曜(予約営業)、休廊:水曜
出 品:手漉き和紙、キャンバスに墨、顔料、油煙を用いたドローイング
‥‥約15点
作家在廊:期間中の土曜・日曜、および、26日(月)、11月2日(月)、9日(月)
(お気軽にお越し下さい)
<オープニング トーク>
日時;10月25日(日) 14時〜16時
会場;あーとらんどギャラリー2階
最新作 "flame”シリーズの制作過程とその意義について、また現在関わっているプロジェクトの状況や意義について、参加者の皆様との対話し、理解を深めたいと思います。 是非、お気軽にご参加ください。
■ オープニングトークの音声と画像
前半部は原さんのトークを収録、後半部は原さんのトークに対する質疑応答を収録しています。
尚、後半部の質問者の音声はマイクを通していませんので、聞き取りにくい箇所がありますが、ご了解下さい。
音声 01(30:52)
前半部 原さんのトーク
音声 02(29:10)
後半部 原さんへの質疑応答
トーク画像 一部を掲載
個展に寄せて 原 博史
私は、素材の生み出す美とその可能性を和紙と墨による表現で追求してきた。表現は抽象的でより簡素であることを望んだ。墨は、松を原材料として作る松煙墨、油を炊きその煤で作る油煙墨があるが微妙に色合いが違う。今回新たな試みとして油煙から発生する煤を直接、和紙やキャンバスに定着させる技法を用いた。「素の美」という今までのコンセプトに合う、より深化させた作品になったと感じている。
そして先日、ある作家が私の作品を紹介した言葉で気づいたことがある。それは「この作家は、画面に触れずして描いている。厳密に言うと描かない絵画の一つだ」と語った。描かない絵画の先駆者といえば、かつてポーリングという技法を用い抽象表現主義<アクションペインティング>を生み出したジャクソン・ポロックであろう。出発点は全く違うし意識することもなかったのだが、制作過程を通して共通する悩みと意義があるのか、再確認しなければならない。そして、私は未知なる可能性への領域へ第一歩を踏み出したのか?不安と希望を同時に感じている。
以上 |