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2013年6月2日(日)〜20日(木)
10:00am〜6:30pm
休 廊:火曜(予約営業)、水曜
出 品: 錫合金とガラス、天然石を素材とした
造形作品‥‥ 40余点
■ 6月2日(日) 細見さん在廊
この機会に、お気軽にご質問、ご歓談下さい。
<作品制作風景を上映(会期中)>
日頃あまり見られない錫合金が溶けたところやガラスの制作風景、工房での制作場面などを見て頂けます。お気軽にお越し下さい。
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<美術家の文章>
「Melting Pint」 細見博子
商業的な意味あいの強い(つまり支持されるという意味で販売を大事な目的とする)アクセサリー作りからスタートした私の「創作」は、約20年の月日を経て、出会いと発見、挑戦と失敗の山を越えながら、約10年前に現在の地点に降り立った。
その降り立った地点は、工芸とアートの丁度真ん中で、前向きに言えば、どちらも行き来できるような立ち位置。それがゆえ活動の幅は広い(はずな)ので、出来るだけ多くの活動を通して自分の作品が、より多くの人と出合える場をつくっていきたい、と常々願っている。
作品の要であるところの、金属とガラスを融合させてオブジェを制作する技術は、すべて独学で完成した。今は、もう一度その初心というか出発点に戻って、それらの素材の性質や特性を見つめ直し、新しい表現を探そうと、心が動き出した感じである。
「溶ける、溶かす」ことは、わたしが使用している錫合金とガラスという源(素材)に共通する、作業の根源的一場面である。錫特有の粘り気のある溶け具合が、「まるで生きているような」と感じるオブジェの質感を生みだし、溶けたガラスが高温の柔らかな、その一瞬のうちに成形して出来るカタチが、それに同調し、よりいっそう印象づけていくのだと思います。
一見異素材の2つを組み合わせるがごとく、多くのオブジェでは、普通では混ざり合わない(本来セットではない)生き物たちが混ざり合い、新しい世界を表します。
溶けて無くなっていく自然界の生き物、溶けているところから生まれてくる生き物…。無くなったり生まれてきたり、と「輪廻」を繰り返すように新しい世界観が生まれれば、と思います。
以上
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