2012年5月10日(木)〜27日(日)
10:00am〜6:30pm
休 廊:火曜(予約営業)、水曜
出 品:絵画、陶芸‥‥約 40 点
■出品作家
高木俊宏、谷口朋栄、小橋順明
■美術家の文章
<高木俊宏>
私が描くものは日常でごく普通に見かけるものです。それらはふとした時に別の表情を持って私に語りかけてくる時があります。それは寄り添う木々であり語り合うレモンとして擬人化された興味深い姿を見せてくれ、日常を楽しませてくれる魅力を持っています。その姿を伝えるために色彩や形などの表現要素を問い直しながら制作しています。「普段の日常も捨てたものじゃない」とその楽しさ、面白さが伝わればと思います。
タブローの作品はアクリル絵の具と岩絵の具を使って表現します。他に銅版画でも表現していますが、最近は特に鉛筆によるドローイングに興味を持っています。鉛筆やシャープペンという最も身近な画材により対象物の豊かな表情がよりストレートに表現できればと考えています。
<谷口朋栄>
私は女性の裸を描く。画面で切り取られた女性は、どこか幼さを含んだ表情と身体をしている。「未形成」な姿には「期待」と「不安」の二つの要素があり、現代を生きる人の姿につながっていくことを目指す。
<小橋順明>
現在の私の制作の方向性は、大きく4つに分けられます。
●急須の制作:「茶を淹れる機能というコンセプト=カタチ・素材」
●伝統的な備前焼細工物:「伝統的技術と独特のセンスの踏襲」
●現代美術作品、主にインスタレーション等の制作:「自己存在=変化・現象=素材の力」
●プロダクトデザインとしての陶:「使う人の変化、社会的流通の中での陶の存在」
一見関係ないように見えるこれらの仕事がそれぞれに、高次元なパフォーマンスを実現することで、いわゆる「陶芸」を超越したいと考えています。
「やきもの」というものを物質としての作品だけでなく、社会の中での在り方を含めて創造的に捉えることで、作り手と受け手と作品、全体の関係をデザインします。
以上
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